日本のキャンピングカー市場は、少し不思議で、でもとても面白い状況にあります。
キャンピングカーを所有する人は過去最多になっています。道路でも、RVパークでも、展示会でも、軽バンやハイエース、大きめのキャンピングカーを工夫して作る小さなビルダーの数でも、その流れを感じます。
一方で、最新の業界データでは、新車の生産台数と販売額が下がっています。つまり「日本でキャンピングカー人気が高まっていて、全部が伸びている」という単純な話ではありません。もう少し実用的に見る必要があります。
日本RV協会の2025年次報告書に関する発表によると、2025年の国内キャンピングカー保有台数は173,000台に達し、協会の調査では過去最高となりました。その一方で、エンドユーザー向けのキャンピングカー販売総額は約917億円に減少し、国内生産台数も7,727台まで下がっています。
この組み合わせは、日本でキャンピングカーを借りる、買う、売る、またはバンで旅する人にとって重要です。
知っておきたい3つの数字
簡単にまとめると、こうなります。
| 指標 | 最新の数字 | 意味 |
|---|---|---|
| 日本国内のキャンピングカー保有台数 | 2025年に173,000台 | 道路上の総台数はまだ増えている |
| キャンピングカー販売総額 | 2025年に約917億円 | 前年より販売額は減少 |
| 国内生産台数 | 2025年に7,727台 | 2年連続で生産台数が減少 |
大事なのは、この3つの数字が同じ方向に動いていないことです。
保有台数はまだ増えています。つまり文化としては広がっています。でも生産と販売は下がっていて、新車側の市場にはプレッシャーがあります。
保有台数が増えているのに販売が減る理由
最初は矛盾しているように見えますが、考えると自然です。
日本にあるキャンピングカーの総数は、車両のストックです。廃車になる台数より新たに増える台数が多ければ、合計は増え続けます。
一方で、販売額や生産台数はその年の流れを示す数字です。ベース車両が手に入りにくければ、お客さんが欲しがっていても、ビルダーは完成車を十分に作れません。
JRVAは、生産台数減少の主な理由として、自動車メーカーからのベース車両の納品不足や遅れを挙げています。これは日本ではかなり大きな問題です。多くのキャンピングカーは、まず通常の商用車をベースにして作られます。ハイエース、タウンエース、軽バン、トラックシャシーなどのベース車が遅れれば、完成するキャンピングカーも遅れます。
この問題は2025年に突然始まったわけではありません。JRVAの2024年次報告書に関する発表でも、ベース車両の供給不足が触れられています。それでも2024年は販売総額が過去最高の1,126.5億円となり、保有台数も165,000台に達していました。
つまり2025年は、関心が急に消えたというより、急成長していた市場に供給側の問題が追いついてきた年と見る方が自然です。
キャンピングカーをレンタルしたい人への影響
旅行者にとっての教訓はシンプルです。繁忙期は早めに予約しましょう。
日本には以前より多くのキャンピングカーがありますが、レンタル車両は無限ではありません。東京、成田、羽田、大阪、福岡、北海道周辺の使いやすいレンタル車両は、桜、ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉、スキーシーズンには早く埋まることがあります。
ベース車両の入手が難しいと、レンタル会社もすぐに車両を増やせるわけではありません。特に人気のタイプでは、需要が供給より早く伸びることがあります。
- カップル向けのコンパクトなバン
- 家族向けの大きめの車両
- ペット同伴可能なレンタル
- ヒーター付きの冬対応車両
- 片道レンタルや地方ピックアップ
日程が固定なら、早めにCamp in Japanのレンタル検索で比較しておくのがおすすめです。日程に余裕があるなら、祝日や混雑する週末を避けるだけでも選択肢は増えます。
キャンピングカーを買いたい人への影響
購入する側から見ると、市場には2つの面があります。
新車や新規ビルドは、ベース車両待ちの影響で高くなったり、納期が長くなったり、希望通りの車両を確保しにくくなったりします。何か月も待つ必要があったり、レイアウトを妥協したり、完全なオーダーではなく在庫車から選ぶ必要があるかもしれません。
同時に、中古市場の重要性は高まります。保有台数が増えているということは、将来的に市場に戻ってくる車両も増えるということです。ただし、状態の良い中古バンはすぐ動きます。車検が残っていて、整備履歴があり、冬タイヤ、ソーラー、ヒーター、日本の旅に合う実用的なレイアウトがある車両は特に人気が出やすいです。
中古車を探すなら、地味な部分をしっかり確認してください。
- 車検の期限
- 走行距離
- サビ
- 雨漏り
- バッテリーの年数
- タイヤの年数
- エアコン
- ヒーターの安全性
- 登録区分
- 整備記録
初めてなら、まず日本でキャンピングカーを買うガイドから読み始めると分かりやすいです。コミュニティに掲載されている車両を見るなら、中古バンマーケットプレイスも確認できます。
すでにバンを持っている人への影響
すでに日本で良いバンを持っているなら、この市場は有利に働く可能性があります。
保有台数の増加は、需要があることを示しています。供給が限られていると、状態の良い中古車の魅力も上がります。きちんと整備され、法的に問題がなく、写真が分かりやすく、買い手が状態を理解しやすいバンなら、思ったより売りやすいかもしれません。
大事なのは透明性です。問題点も書きましょう。古いバンを理解している買い手なら、年式相応の問題ですぐに離れるとは限りません。でも最初のメッセージのあとに驚きが出てくると、たいてい双方の時間を無駄にします。
出品を準備するなら、日本向けの中古バンマーケットプレイスの記事も参考にしてください。
車両販売だけの話ではない
キャンピングカー市場は、車両を買うことだけではありません。
JRVAの2025年報告では、キャンピングカー所有者の約8割が「旅行」目的で利用しており、約7割が2泊3日以上の旅行をしているとされています。また、キャンピングカー旅行で最も多い支出帯は3万円から6万円でした。
これは地方の日本にとって大事です。
バンで旅する人のお金は、ホテルだけに流れるわけではありません。道の駅、スーパー、地元の飲食店、温泉、フェリー、ガソリンスタンド、キャンプ場、RVパーク、コインランドリー、修理工場、電車では行きにくい小さな観光地にも広がります。
RVパークやドライブツーリズムへの関心が高まっているのも、この流れと関係があります。車両はシステムの一部にすぎません。宿泊場所のネットワーク、レンタル会社、地域観光、道路サービス、旅の計画ツールも同じくらい重要です。
これから注目したいこと
今後数年は、おそらく3つのことに左右されます。
まず、ビルダーがベース車両を手に入れやすくなるかどうか。必要な車両が入るようになれば、生産は回復しやすくなります。
次に、中古市場がもっと分かりやすくなるかどうか。日本ではまだ、販売店ページ、オークション、個人売買、Facebookグループなどに情報が分散しています。見つけやすくなれば、買い手にも売り手にもメリットがあります。
最後に、車中泊インフラが改善し続けるかどうか。公式RVパーク、使いやすい予約システム、道の駅などでの分かりやすいルールが増えれば、初心者や外国人旅行者にとってバン旅はもっと簡単になります。
日本が突然、北米やオーストラリアのようなRV大国になるわけではありません。道は狭く、駐車場は限られ、ルールは大事で、寝る場所は慎重に選ぶ必要があります。
それでも方向性はかなりはっきりしています。キャンピングカーは、もう日本でごく小さなニッチではありません。市場は成熟しつつあり、インフラが追いつけば旅行者にとって良いニュースです。
